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紅映梅について
福井県若狭100年栽培梅の希少品種:紅映梅
福井県の景勝地・三方五湖の湖畔は、江戸時代(1830年〜)から梅の栽培が行われてきました。若狭町発祥の紅映梅は、全国収穫量1%の希少品種で、果肉歩合が高く、しかも果肉・果皮とも柔らかい繊維質が少ない希少品種。うまみ成分であるアミノ酸や、カルシウム、マグネシウム、カリウム等のミネラルが多く、酸が少なめで味がまろやかなのが特徴です。陽が射した果実の表皮が口紅のような鮮やかな紅色に染まることからその名を付けられました。
紅映梅の繊細で上品な香り、酸味、旨みを活かした梅酒はほかにはない独特の味わいになります。当社の梅酒は無添加(酸味料・香料・着色料)にこだわって、素材の良さを引き出す梅酒づくりをしています。
データが示す紅映梅おいしさの秘密
紅映梅のおいしさはデータでも実証されています。国内の有名品種と比較して、次のような特徴があります。
- うまみ成分であるアミノ酸が多い
- ミネラル(カルシウム、マグネシウム、カリウム等)が多い
- 酸が少なめで味がまろやか
品種 | 有機酸 | 糖類 | 遊離アミノ酸 | ミネラル成分 |
---|---|---|---|---|
紅映梅 | 5.4g | 1.65g | 90mg | 309mg |
国内有名品種 | 6.3g | 1.97g | 30mg | 274mg |
福井梅の歴史
福井梅の栽培の歴史は古く、江戸時代の天保年間(1830〜1844年)に若狭町(旧三方町伊良積)で発祥したと言い伝えられています。 梅栽培が本格的に定着したのは明治15年頃からで、普及した地域をさして、「西田梅」と呼ばれ、親しまれてきました。
明治・大正初期時代の西田地区の交通の便が悪く、梅の実の販売も苦労そのものでした。早朝に、小船を漕いでとなり村に上陸し、若狭街道を肩荷・荷車をおして港町敦賀に至りました。今もこの頃に里人が唄った俗謡「梅売り唄」が伝えられています。
大正10年、国鉄敦賀線が完成し、関西を中心に広く「西田梅」の商品価値が認められるようになりました。戦時中には、重要軍需品として舞鶴海軍に納入され、戦後も「西田梅」は「青いダイヤ」と呼ばれ重宝されました。昭和42年に産地の更なる躍進を目指して、「福井梅」に名称変更が行われ、現在に至ります。
福井梅の特徴
福井梅の特徴は以下で、紅映梅のほかに、福井で栽培される品種も紹介します。
紅映(べにさし)
- 緑鮮やか、熟すと軟化しやすく、黄化しにくい。果皮は薄いが丈夫。
- 種は小さく果肉多い。
- ショ糖、遊離アミノ酸多く、酸味はマイルド。ミネラル(Ca等)多い。
- 完熟の見極めが難しいが、白干しウメの品質は優れ評価が高い。
剣先(けんさき)
- 実の先端部分がやや尖っていることから「剣先」という名前がついた。
- 早い時期から大玉になるため、福井梅のトップを切って出荷される。
- 梅酒や梅シロップに適している。
新平太夫(しんへいだゆう)
- 熟すと黄化しやすく、軟化はしにくい。
- 果皮は厚みがあるが、熟すともろく弱い。
- クエン酸、リンゴ酸多く、酸味強い。
- 完熟の外観は黄色で美しい。
福太夫(ふくだゆう)
- 緑鮮やかだが、熟すると黄化しやすく、完熟で鮮やかな黄色、種は小さく果肉は多い。
- クエン酸、リンゴ酸多く、酸味強い。ショ糖も多い。
- 白干し加工では、完熟黄化適期のものは品質が良い。